更新日時 2012年11月04日

 油戸隧道:油戸漁港は、地方港湾加茂港の南西約3kmの地点に位置し、子持鼻崎と鉄砲崎で湾を形成している天然型の良港である。背後に油戸炭鉱があったことから藩政時代は佐渡金山で精錬用に用いる粘結炭の搬出と、加茂港の副港として一般貨物の出入に利用されていたが、佐渡金山の閉山や加茂港の発展により、漁港としての位置付けとなった。その油戸漁港に入るルートには竹の浦から来る旧三菱鉱業油戸炭鉱の専用道路(現在は一般開放されている)と県道50号線の南北にある油戸トンネルから入るしかない。その油戸トンネルの脇に素堀の旧油戸隧道が残っている。
@油戸トンネルは1973年(昭和48年)竣工。延長123m。幅6m。高さ6m。
油戸トンネルの脇にはお地蔵さんが安置されている。
 @旧油戸隧道は1941年(昭和16年)の戦時中に竣工。中は水没していて黄色い水が見えるため入るのは止めておこう。それにしてもこの隧道の低さは乗用車でも注意が必要で大型車は通れない。新油戸トンネル開通までは油戸の町は不便だったであろう。
A油戸隧道の南側は埋め戻されている。
A油戸隧道の南側には油戸隧道の銘板が残っている。
B油戸南トンネル。1985年(昭和60年)竣工。油戸南トンネルの脇には旧廃道が残る。
B油戸南トンネル脇の廃道と廃隧道(旧油戸南隧道)旧油戸南隧道も埋め戻されている。
 C油戸南トンネルの南側。南側の廃道は日本海の荒波にもまれて崩壊している。当時の冬場は通行には危険を伴ったのであろう。
C油戸南隧道は素堀の隧道で1942年(昭和17年)竣工。
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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
廃道探索 油戸隧道